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栲象さんが亡くなった、というのは少し後になって知った。
ぐわんと世界が回った感じ。まさか、、、という感じだった。

栲象さんとは確かアヴィニヨン演劇祭のキャンプ場で会った。どんな人かもわからなくて
”ほら、あそこに猫がいる”
と、木を指差して(猫じゃなくて木の模様がそう見えたみたい)ストっと話してて、変わった
人だなあ。。。位にしか。

ある日私たちが先にキャンプ場を出ることになり、自分達で使っていたすのこ板を持っていった。

だって彼はほとんど地面に寝てるみたいな感じだったから。

栲象さんはものすごい笑顔で喜んでくれて、私達も嬉しかった。

日本に帰ると栲象さんがPit北区域(劇場)の岡村さんを紹介してくださり、今度行う
企画の中のグループとして推薦してくださった様で、そこから”踏み外し”という企画で
年間ずっと支援し続けていただいた。

”僕はご恩は必ず返しますから”

といって、すのこだけで企画に推薦していただいた。

その後は時々謎の哲学的な詩の様なメールが届いてそれとなく何かを伝えてくれたり
庭劇場で暖かいにゅうめんをご馳走になったり、何かと気にかけていただいて何か
素敵な先輩ができた様で嬉しかった。

何度か公演も見に来て下さり、その度に何かコアなことを教えてくださるのだけど
色々あった中で、ああ、、、と思ったのが、ある公演を見てくださって、その日は
特に何か言ってくださるわけでもなく、確か何かご飯を食べてカラオケに行こうと
誘って下さり、何かな、と思いつつご一緒してカラオケで盛り上がってきた時に

”そう!!その感じ!!”

と、一言。

それでお開き。

でも私たちは稲妻に打たれたかの様にほんと、漫画の様にハッ!!!と気づい
たのでした。

いつも紳士的でおしゃれな栲象さんに最後にお会いしたのは桂子の方で舞台に出られた
後、少し話してその時に”もう肺がブドウみたいになっちゃってるんだよ”と仰ってたよ、
と。

物凄く栲象さんからいろんな事を教わったし、彼からの影響は大きかった。私達にとって。
凄く大好きだったなあ、お会いするとなぜか元気になる人だった。

風の様な栲象さんだったから外に行くとふわっと吹いてる気がする。

首吊り続けて20年、首くくり栲象さん死去

栲象さんの哲学的な詩の様な文章は一年ほど残される様で、ここには大事なことが沢山
詰め込まれているので気になった方は是非読んで頂きたいなとリンクを貼っておきます。

首くくり栲象ホームページ
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