いよいよ今週金曜日に迫ってきたわけですが、ヒノキヲさんとミーティングしたりリハしたり
唸ったり書き留めたりして準備を進めております。

86B210の作品の根底として常に流れているものは同じなのですが、それは人間としての
尊厳だったり脱コントロールだったり、純粋さと退廃とか、真逆なもので構成される世界観
とか。
文字にすると硬く聞こえますが、そういった中で強く今考えさせられるものがあります。

テロ行為そのものは決して許されてはいけないけれど果たしてテロリストは悪なのか?

といった事。何が善で何が悪なのかは時代背景とともに変わっていく、という善悪はその時点で
道徳的な善悪でなくてただの印象操作でしかない。

あちらにとっては悪だけどこちらにとっては善だったり、私は何もしてないつもりでも
気づいたらあちらから見たらテロリストだったり。っていつどうひっくり返るかわからない。
それぞれの国に住む、それぞれ色々な問題を抱えた、そしてそれぞれが生きる、人の数だけ
葛藤やしがらみや逆に生き生きした生命感あふれる瞬間を持っている。

と、考え出してから謎のウサギシリーズは生まれました。

パリのコンサート会場が被害にあった時、ちょうど日本にいらしてたフランス人カップル
が観にいらしててしかも観客側にも紙袋をかぶせての結構どぎつい演出だったので
正直怒り出したり、傷口を広げる事になるんじゃないかと心配でしたが、その後彼らも
同じような考えを持っていることがわかり、ホッとしたのでした。

そして今回のヒノキヲさんとのLABO+でさらにその世界観をブラッシュアップしようと
今週の金曜日にお披露目させていただくのですが、その前にどうしても観たかった映画を
やっと見に行くことができました。

それはハニ アブ アサド監督の”パラダイス ナウ”," オマールの壁"。
LABO+

詳細は省きますが、そこには普通の、やや純粋で正義感あふれる若者がテロリスト
になっていくごく普通の日常が淡々と写し出されていました。
そこに住む人の日記を覗いているようでした。

そこで怖かったのは”みんなが嘘を信じていた”というセリフ。

そうやって集団心理で戦争まで持っていかれるんだろうなあ。とか、
見終わって私も相方も意気消沈、なんだかずーっと頭の中で考え事している状態です。

でも一番大事なのはやはり自分を見失わないこと、見失ったら終わり。

自分にとって出来ること、思ったことを身体という肉体を通して表現していくこと、それを
やり続けること、一番最後に見えるものは何なのだろう。



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